モリゴローの雑記帳

英検準1級を目指すアラフィフお父さんのブログ

不定詞の〇〇用法

以前に子供の塾の英語の宿題を手伝っていたら、不定詞の単元でこんな問題がありました。

問題 次の文の下線部と同じ用法の不定詞を含む文をア~エから一つ選びなさい。
 There are a lot of places to visit in Kyoto.
 ア I want to be a tennis player in the future.
 イ    I went to Kyoto to see my friend.
 ウ    I want to visit America to study English.
 エ    I wanted something to eat an hour ago.

私は目を疑いました。
要するに、不定詞の「名詞的用法」か「形容詞的用法」か「副詞的用法」かを問うている問題なのですが、
未だにこういうふうに分類して、何用法かの違いを問題にして点数になるということに驚きました。
自分が中学生の時の昭和50年代から変わっていません。

日本人は英語を中学・高校で6年間も学ぶのに全然しゃべれない、というのは当時から言われていたことです。文法偏重だとか読み書き中心だとか散々指摘されて、会話重視に切り替えましょうとかやっていて、それなのに学校で不定詞の〇〇用法の違いを覚えること点数になる。
しかも教科書を見ると「後ろから訳す」と書いてある。
例えば、上記ウであれば、主語は「私」で、to不定詞以下を先に訳し、訪れるという動詞を修飾しているので副詞的用法となり、「~するために」となるから、「英語を勉強するために」そしてvisit Amerikaは後ろから前に「アメリカを訪れる」 そしてwant toだから「訪れたい」
これは、設問が名詞placesを修飾しているから形容詞的用法だからウは違うね。
な~んて説明を今でもしているらしい。

愕然!!

〇〇用法の違いを覚えて後ろから訳していって、会話でペラペラしゃべれますか??
〇〇用法の違いを覚えて後ろから訳していって、長文をスラスラ読めますか??

巷のいろいろな英語関連の本では、後戻り訳していても会話のスピードには追い付けませんとか、英語の語順のまま理解しましょうとか、何年も前から既に問題提起されています。

大西先生曰く不定詞は『足りないを補う』」
前述のウであれば、「私」「したい」「訪れる」「アメリカを」まで行ったとき、情報が不足しています。
(何のためにアメリカ行くの?)
この足りない情報を補うのがto以下なのです。
「勉強する」「英語を」

これでOK

残り
ア「私」「欲する」 (何を欲するのかな?)「なる」「テニスプレーヤー」「将来」
イ「私」「行った」「京都に」 (何をしに行ったのかな?)「会う」「私の友達に」
エ「私」「欲した」「何かもの」 (何かものって何かな?)「食べる」「1時間前」

英語の語順で理解するように努めているため、私の頭の中ではこのような順番でイメージを頭に浮かべて意味を理解していってます。これを自然な日本語になるように並べ替える作業は行っていないので、こんな形で書いてます。

 

中学生の時から不定詞は『足りないを補う』」という授業をやった方が良いと思うんだけどな。
〇〇用法は単なる分類。それは不定詞と動名詞は文法上別ですよと言っているのと同じレベル。
覚える必要は全く無いと思います。ましてやその違いなんて。