否定疑問文
英語では否定疑問文に対する答え方が日本語と逆になります。
Don't you smoke? タバコは吸わないのですか?
Yes,I do. いいえ、吸います。
No,I don't. はい、吸いません。
学生時代は、『質問の肯定・否定形にかかわらず、答える内容が肯定ならYes、否定ならNoを用いる』と習いました。そして、そう理解してきました。
しかし、『英語は文脈の否定を考慮に入れない』 すなわち、
Don't you smoke? = Do you smoke?
と理解する考え方もあるんですね。
ただ、否定疑問文は、「自分の希望通りにならない不満を表明する」という
通常の疑問文では出せないニュアンスを出せる方法です。
A:You've been pacing across the room for 20 minutes.
Can't you keep still?
B:Sorry,but I can't wait to see my friend who's coming.
(A:20分も部屋の中を歩き回っているよ。
じっとしていられないの?)
(B:ごめんなさい。でも友達の来訪が待ちきれなくて。)
答え方においてYesかNoかで迷う日本人においては『英語は文脈の否定を考慮に入れない』という考え方でもいいのですが、否定疑問文には否定の疑問文にしている意味があると思うのです。その意味を汲み取るためには、学校で習った『答える内容が肯定ならYes、否定ならNo』の方が私にはしっくりきます。