モリゴローの雑記帳

英検準1級を目指すアラフィフお父さんのブログ

AFTER TWENTY YEARS

中学生の時の教科書は「NEW PRINCE」でした。残念ながら保管していませんが、初めて英語に接した書物でしたので、かなり印象に残っています。
3年生の教科書だったと思いますが、最後の単元にそれまでの会話文ではなく小説が載っていました。
それが、「AFTER TWENTY YEARS」でした。英語で小説を読めるという喜びと期待でとてもわくわくしたことを覚えています。劇画タッチの挿絵も格好良く、まだ見ぬ「大人」と「外国」の世界を垣間見たようで、ものすごく憧れを持ちました。

物語は、ニューヨークで生まれ育ったボブとジミーの親友同士が大人になって離ればなれになる時、一緒に最後に食事をしたこのレストランの前で、20年後の今日に今と同じ時刻に会おう」と約束します。そして20年後、レストランがあった場所にボブが現れます。時間30分前。そしてジミーを待ちますが、現れたのは・・・・。

大人になってから調べると、作者はO.HENRYで、とても有名な短編小説家で、「賢者の贈り物」や「最後の一葉」が有名ですね。で、読みたくなって対訳の載っている短編集を買いました。しかし、英文は使われている単語が難しすぎて読めません。注釈と対訳に頼って読んでいる状況です。

例えば、
The time was barely 10 o'clock at night ,but chilly gusts of wind with a taste of rain in them had well nigh depeopled the streets.
という文があります。

時刻は・・・barelyって見たことあるけど「ほとんどない」だったっけ?? まあ夜の10時頃ってことで、冷たいgusts・・・? nighって見たことないぞ!? depeopled?? peopleの反対の意味だから人いない?でedついているから動詞??the streetに前置詞が無いから他動詞??

こんな感じでスラスラ読めません。

ちなみに対訳では、「時刻はやっと午後十時になったばかりであったが、時々吹きよせる小雨まじりの身を切るようなはげしい風のため、通りにはほとんど人影がなかった。」となっています。

そうか、barelyには、やっととかかろうじてという意味もあるのですね。
gustsは激しい風?風って数えられる名詞なの??waterのように数えられない名詞で複数形は取らないのでは・・・と思い、高校時代の『旺文社エッセンシャル英和辞典』で調べてみると、なんと数えられる名詞一択しかありません。不思議です??ちなみにwindは数えられない名詞も数えられる名詞もどちらもあるようです。waterも調べてみます。基本は数えられない名詞ですが、しばしば複数形を取るということで、川水・湖水・海水の意味では例えば「on the waters海上で」「cross the waters海を越えて」の例が出ています。

日本語では、数えられる名詞・数えられない名詞を区別しないため、学習者にとっては一つの壁になっていますね。

もうひとつ行ってみましょう。
I'll be on my way. Hope your friend comes around all night.Going to call time on him sharp?
という文があります。

対訳では「さあ出かけるとしよう。友達がちゃんと来てくれるといいね。時間はかっきり待ったなしかね?」です。

2つの文はいいとして、Going to~の文が対訳を見ても英文と意味がつながりません。
考えてみました。
call on が「要求する」だから、文頭にAre youが省略されていて、「彼に時間を要求するつもり?」まではいけるんだけど、最後のsharpは何でしょうか?・・・辞書で調べると副詞「かっきり=punctually」という意味がありました。
対訳を見て時間をかけないとわかりません。
英検準1級保持者だったら、スラスラ読めるのでしょうか?